鳥は卵から抜け出ようと戦う…

公式の方はほとんど読まなくなったが、某巨大掲示板の本スレは今でもたまに目を通してる。押井ネタで脱線するのはどこのスレでも見られる現象だが、天たまの話題がでてくるあたり、スレ住人の平均年齢の高さを感じるなぁ…


天たまは大好きだ。
謎を提示したまま、解答を示さないという形態が好きなのだ。
ひぐらしも又然り。


で、突然天たまに関するオレ的推理などを垂れ流したりとか。


鳥は未来。
だから鳥はたまごとしてしか描写されない。
まだ生まれていない、これから生まれるものだから。


魚は過去。
だから魚は影としてしか描写されない。
過去の影とは、すなわち記憶。
ならば、魚を追う人々が何を暗示するかは明白。


少女は創造する神。
少年は破壊する神。
作品を通じて描かれるテーマは「創造に先立つ破壊」
少女をビシュヌ、少年をシヴァと読み解いてみるのも良いかもしれない。旧約のパーツを用いながら、実はヒンズー神話的なフレームを提示しているわけだ。


では謎の核心、たまごの中身は何なのか?
それはあえて語らないのが吉だろう。
核心を語らないというのもまた表現法のひとつなのだ。


代わりにヘルマン・ヘッセ「デミアン」から記憶モードで引用…

鳥は卵の中から抜け出ようと戦う。
卵は世界だ。
生まれようと欲するものは、
一つの世界を破壊しなければならない。


つかおもくそ核心を語っちゃってるし…