和解の未来

さて、以上3点ほどお魎が悟史救済のために動く理由を考えてみた。
やはり、お魎にはヤク中を犯人にでっちあげる実力と動機の両方を持っていた、その点に間違いはないと思う。


さて、この先は例によって、推理ではなく私の願い。


玉枝殺しの犯人が、悟史なのかどうか。私にはわからない。あてずっぽうでも答えを描いておけば正解率は5割なのだが、そういうのは私の流儀ではない。


はっきり言って、どっちでも良いと思うのだ。
大切なのはきっと、悟史が雛見沢に戻ってくる未来がありえるのかどうか。


お魎が悟史を匿ったという仮説を採用するのには、この点でメリットがある。


悟史はどう見ても大石の執拗な攻撃に耐え切れるような強固な意志をもっているようには見えない。仮にヤク中を犯人に仕立てても、悟史が不用意なことを喋ってしまえば大石に逆転される可能性も否定できない。ヤク中の供述がもしもでっちあげにすぎないのならば、それはありえない話ではない。


『大石が定年になって、雛見沢を離れるまでの間、身を隠していろ』


例えばそれが悟史失踪の真相だとするなら、ここに悟史帰還シナリオの芽が出てくる。悟史が雛見沢に戻ってきて、詩音のお魎に対する誤解が解ける…そんな未来があるのならば、ぜひとも見てみたい。


どちらかと言えば入江黒幕説に傾いている私だが…
今は、そんな明るい将来を夢見たい気がする。